不動産投資はじめの一歩 その1


はじめに

 はじめまして、私は姫屋不動産コンサルティング()代表の姫野です。

  

私はもともと、会社に勤務しながら不動産を買い進めていました。

 

いわゆる、数あるサラリーマン大家さんの1人でした。 

 

世の中にはたくさんのサラリーマン大家さんがいるかと思います。

 

そしてその一人一人が、それぞれ独自のやり方で成功していると思います。

  

不動産は2つとして同じモノがないので、世の中の不動産投資家も同様に2人として同じやり方をしている人はいないです。 

ですので、今、本書を読んで下さっているあなたと私やその他の不動産投資家では、当然、成功するためのやり方は異なっていることでしょう。

  

ですが、不動産投資の初歩の初歩。はじめの一歩は、けっこう似ています。 

 

そして、不動産投資には基本的に守るべきポイントというのがあります。 

 

この学習ページでは、基本的に守るべきポイントからスタートし、姫ちゃんが考える絶対に負けない不動産投資のスタンスをご説明します。

 

現在、日本で主流の不動産投資はインカムゲインを求めるもので、以下の14の流れで展開されます。

  

1不動産を探す

2不動産を買う

3不動産から家賃を得る

4修繕などの維持

1に戻る 

しかし、全くの初心者はこの1にたどり着くことができません。

  

なぜなら、本当はこの1の前にやるべきことがあるからです。

 

私は不動産投資はこの1の前に「0不動産投資の心得を知り考え方を身に着ける」が必要だと考えます。

 

つまり、本来の不動産投資の流れは 

0不動産投資の心得を知り考え方を身に着ける

 

からスタートするというのが私の考えです。

 

 ということで、不動産投資の全くの初心者の方にたいして、投資とは何か、まず何から考えるかを

 

 説明し、0不動産投資の心得を知り考え方を身に着ける」きっかけとしてもらうとともに

 

 「1不動産を探す」の具体的な方法についても学習いただき、

 

 まずは、動き出すことができるようになるということを目標にこのホームページで解説していきたいと思います。


不動産投資でなにを実現したいですか?

 

 最初にあなたが不動産投資で実現したいことを明確にするところから始めたいと思います。 

 

あなたは、なぜ不動産投資をしたいのですか?

 

税金が高いから節税したいのでしょうか?

 

同僚がかっこいいマンションを持っていて、「投資できてるオレかっこいいぜ」みたいなことを言っているのがうらやましいのでしょうか?

 

東京の六本木や高級住宅地にかっこいいマンション投資してることを女性に話してちやほやされたいのでしょうか?

 

もう少し現実的に、日々の給料だけではお金が足りず、困るからでしょうか?

 

将来、年金がもらえるか不安なので老後の資金を今から計画的に作りたいからでしょうか?

 

相続税が高くて、その対策として不動産投資を考えているのでしょうか?

 

面倒な上司や仕事があるサラリーマンから卒業して、自由に生きたいからでしょうか?

 

スポーツや芸術で成功するために、時間を作ってそれらに没頭したいからでしょうか?

 人それぞれ、事情が異なるし、今持っているお金や資産の状況によっても、やり方がやや変わっていくとは思います。

 

ですが、みな不動産投資に限らず、何らかの形で、今よりお金が欲しい(お金を減らしたくはない)ということだけは共通していると思います。

 

そして、そのための手段として、不動産投資を選んでいるのだと思います。

 

まずは、その思いを書き出して、リストにしてください。

 

なぜ、自分が不動産投資をしたいのか、それを明確にしてください。

 

 

紙に書き出した結果、そのやりたいことを実現するには必ずしも不動産投資が最善の方法ではないかもしれません。

 

その場合は、不動産投資以外の方法を考えましょう。

 

ただし、本解説では不動産投資をやりたいということを前提にして説明します。

 

まずは自分の思いをしっかりと明確に紙に記し、その思いを実現するための不動産投資の勉強に対するテンション、熱意をあげていきましょう。 


投資の定義とは?

 あなたにとって「投資」の定義は何ですか?

 

もし「投資」の定義が一言で答えられないのであれば、まだ「不動産投資」をはじめてはいけません。

 

「投資」の定義がはっきりとわかっていない人は、速攻で悪徳業者に騙される可能性が高いからです。

 

 ここでは姫ちゃんが考える「投資」の定義を説明します。

 

 まず、私は、お金の使い方(使用目的)は大まかに分けると「3つ」の種類があると考えています。

 

1つは「消費」、1つは「貯蓄」、そして最後の1つは「投資」です。

 

 「消費」とは、晩御飯の材料を買ったり、量販店で部屋着を買ったり、高級ブティックでちょっと高いドレスを買ったり、新しいスマートホンを買ったり、子供の学費を払ったりすることです。

 

欲しいもの、必要なものを買うことが「消費」です。

 

 「貯蓄」とは、貯金箱、銀行などにお金を預けてためておくことです。

 

100円ためたら、100円使える。増えも減りもしないものです。

 

 そして、みなさんが今興味を持っている「投資」とは

 

100円のお金を投資として使うと、101円以上のお金が戻ってくる

 

そういう使い方のことです。

 

気を付けていただきたいのは、100円の投資をして80円しか戻ってこない場合です。

 

世の中の貯蓄型保険は、だいたいこのパターンですが、これは姫ちゃんの定義の場合、投資でも貯蓄でもなく20円の消費になります。

 

 

 では、質問です。

 

 日々あなたが使っているお金のうち、どれが消費でどれが貯蓄で、どれが投資ですか?

 

お昼ご飯を同僚と食べるのは消費、

 

給料から天引きで定額預金を積み立てるのは貯蓄ですよね。

 

では、英語の勉強をしたり、料理教室に行ったり、エステに通ったりする自分磨きは本当に投資でしょうか?

 

「投資の定義」にもとづくと、

 

英語の勉強をただの楽しみで終わらせず、英語の通訳になれば、それは投資です。

 

料理教室やエステも、小料理屋を開いたり、エステサロンを経営する為に勉強する人にとっては、授業料よりもその後の収入が大きいはずなので投資です。

 

しかし、単なる楽しみで終わっている人にっては、それらはすべて単なる消費ということになります。

 

投資をするということは、授業料10,000円払ったら、10,001円以上が収入として手に入ることだからなのです。


住宅ローンは投資になるのか?

では、持家(住宅ローン)はどうでしょう。

 

月々10万円の家賃を支払う代わりに

 

ローンを10万円支払って自分の資産を手に入れるということを

 

「投資」と言ってセールスを仕掛けてくる銀行や不動産屋はたくさんいますが、

 

これは、10万円支払って10万1円以上の収入は得られていないので、

 

単なる消費であることを賢明な読者のみなさまはお分かりかと思います。

 

なお、私は、消費はダメだと言っているのではありません。

 

本人が必要としている消費(マイホームの購入)は行ってよいと考えます。

 

 重要なのは不動産業者や銀行などに消費を投資だと誤解させられたまま、

 

「本来は消費」であるモノを「投資と思い込んで」満足していないか、精査する必要があるということです。

 

まずは、自分が大切にしているものも含め、すべてのお金の使い方が投資なのか消費なのか貯蓄なのかを認識してみてください。

 

すると今まで投資だと思っていたものが、単なる消費だったということに気付くかもしれません。

 

その消費を控え、100円払ったら101円以上戻ってくる本当の意味での投資にお金の使い方をシフトしていくのです。

 

その心構えこそが不動産投資で成功するためのカギとなるのです。

良い投資・悪い投資・消費の分類

 不動産消費なのか投資なのかが曖昧なままで語られることがよくあります。

 

上述の通り、私はお金を生み出さない持家や別荘などはどこまでいっても“消費”と定義しています。

 

 それに対し、お金を生み出すアパートやマンションなどを買うのが“投資”です。

 

 さらに、同じ“投資”でも「良い投資」「悪い投資」があります。

 

「良い投資」とは利回りが良い不動産です。

 

たとえば10,000円使うと、20,000円のように2倍になるものを買うことです。

 

 逆に「悪い投資」とは利回りが悪い不動産、すなわち10,000円使うと10,010円のように、たった10円しか儲からないものや、損してしまうようなものを買うことです。

 

 不動産市場には、良い投資物件、悪い投資物件、そして単なる消費物件が入り交じっています。

 

 見た目が良いデザイナーズマンションや、別荘などは、消費として購入すると気分が良くなるので、欲しくなります。

 

 ですが、それらは利回りが悪かったり、お金を生み出さない不動産だったりします。

 

あなたが欲しいのは、そのカッコイイマンションそのものでしょうか?

 

それとも、その不動産投資により稼ぎだされるお金でしょうか?

 

そのマンションがカッコイイから欲しのなら、それは消費です。

 

すごく当たり前のことですが、多くの人がこの点を忘れます。

 

ですので、お金を生み出さない不動産や利回りが悪い不動産をつかまないようにしっかりと意識を保つ必要があるのです。